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影郎デザインワークス

EyewearBrand「ラビリンス」を発信する影郎デザインワークスの公式ブログ。取扱い店のお問い合わせはkagero@octn.jpまで
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帽子に似合うメガネで惨敗

ちょっと前の話。

「帽子に似合うメガネを探している」という男性からメール予約が入った。

文面からすると私とほぼ同世代かあるいは上。

 

 帽子にもいろんな形がある。

髪型が変わるとせっかく似合ってたメガネが合わなくなる事もあるように結構神経を使う。

髪型であれば頻繁に変わることも無いが帽子はお手軽に脱いだり着用したりするから厄介で、帽子に似合うメガネ=帽子を外した時にも似合うメガネでなければならないわけだ。そこが難しい。

 

 我々の世代の男性が愛用する帽子といえば

ソフトハット(中折れ帽)や

野球帽、

ニット帽や

ハンチング、

ワークキャップぐらいだろう。

まだお顔が解らないのでどのメガネを勧めるかは決めれないが私はいろんな帽子のヤマをはってその男性の到着を待ったんだ。

 

すると!・・・

なんと! 

ベレー帽だった。ヤマが全部外れた!

 

ベレー帽の頂上に2CMぐらいの紐状のようなものがついている。絵描きさんが好んで被るようなベレー帽だ。(聞くところによるとやはりその方は絵がご趣味なようだ。)これまでのメガネは地味なシルバーのメガネ。もっとはっきりとした黒いセルロイド製かアセテート製を希望されるんだ。

 ベレー帽に黒いセルフレームは私の選択肢の中には入ってないので焦った。だってまるで「鉄腕アトム」や「リボンの騎士」、「ジャングル大帝」「ブラックジャック」を描いている超有名漫画家さんみたいになってしまうだろ?(ここをクリック)

 

 

私が途方にくれているとその方はご自身で欲しいメガネを探し当てた。

今は廃盤となっていてギャラリーだけで展示販売しているセルロイド製作品「Dejavu−XL」だ。

 

はたしてこれを販売しても良いのだろうか・・・

一応御要望の黒セルという条件に逆らっていろんなパターンをお見せしたのだが眼中にはないようだ。

 

 商売人であれば何も言わずに売ってしまった方が儲かる。しかし黙っていた事にこの先ずっと後悔するのも目に見えている。

「まるで手塚治虫みたいですけどいいですか?」となんて言ってしまうとこの男性は気を悪くなさるのも目に見えている。私の頭の中でミニサイズの天使と悪魔が言うべきか黙っておくべきかを口論しているんだ。

 

私は勇気を振り絞って作り笑いしながらこう言ったんだ。こんな時に関西人はギャグで逃れる才能を持っている。

「兵庫県の宝塚に手塚治虫記念館という施設があるのですが、もしそこに行かれる事がありましたらそこでは絶対帽子を外してくださいね」

 

この言葉を言ったおかげで罪悪感からは免れたが、、、結局私は商売人となった。

 

 

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