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影郎デザインワークス

EyewearBrand「ラビリンス」を発信する影郎デザインワークスの公式ブログ。取扱い店のお問い合わせはkagero@octn.jpまで
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鯖江の技術残って欲しいけど・・・POISON6

POISON6計画の為に先日おとずれた年配の職人さんの作業場。

西日の差す工場には何代にも受け継がれてきた作業機械がまるでオブジェのように並んでいる。

 



これは手動式のプレス機械。

職人さんの汗が染みこんで黒光りしている。

最新の電動式でなくてもこっちの方が使いやすいとおっしゃる。

つまり今でも全部現役な機械なんだね。

残念なのはもう後継者がいないそうだ。

息子さんはいらっしゃるそうだがこの情勢の中で跡を継がせることは躊躇されたそうだ。

ある人が鯖江の技術を継承させるために寄付をしようとかコンテストを開催しようとかの計画を出してきたんだが私はその話には乗らなかったんだ。なんか違う気がして。バブルの頃とまでは言わないがメガネ屋さんが知恵を絞ってメガネをたくさん売る事しか方法がない。

とはいえもう手遅れ。

これから若いお弟子さんが入ったとしても1年2年で習得できるものではない。

手遅れには変わらないが選択肢としてはジタバタするかひっそり終わるかの問題だ。

 

実は私はこの年配の職人さんにPOISON6の製作を依頼した。

ただ返事の要求はしなかったんだ。

手作りにもほどがあるぐらいに完全手作りだから数は作れない。儲からないわりには難しい作業を強いられる。それに付け加え私は無理な注文を出した。

「機械が作るようなものではなく手で作った痕跡が素人目で見ても解る方がいい。あなたの痕跡をメガネに刻んでほしいのだ」

綺麗に作るのが職人さんの目指すところだ。それに相反する要望を出したのだ。

 

職人さんが戸惑うのも無理はないしそんな仕事を強要するわけにはいかない。

 

「作りたくなったら作ってください。作りたくなかったらそのまま図面を返送してください」とだけ伝え私はその場を去ったんだ。

 

したがってPOISON6は完成するとすれば2〜3か月後。

製作を断念し図面を送り返す期限は1か月以内としたのでそれまでは私にもわからない。この職人さんが作ってくれなければこの作品「POISON6」計画は破棄することにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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