- 王道と邪道の融合 vol,8 「NUDE」彫刻刀モデル画像公開
- 2009.09.21 Monday
- category: 作品案内
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王道と邪道の融合vol,1〜7では、製作が難しいセルロイド製フレームの王道ブランド「歩」を生み出すマコト眼鏡さんに新作「Dejavu XL」と「Nude 3」を作っていただく事。それと同時に彫刻家でもある川浪氏に彫刻刀でメガネが彫れないかという提案を出し,過去の私の作品「Nude」を蘇らせる話までをお伝えした。模様を彫刻するのではなくセルロイドを削って全く新しい素材を作り出すのだ。

これが川浪氏から届いたセルロイドの棒。いろんな形の彫刻刀を使った彫りのサンプルだ。
話は変わるが皆様はこの建物をご存知だろうか?
私の故郷でもある神戸の異人館街にある「うろこの家」だ。
どうして壁がうろこ状なのかは神戸人の私でさえ知らないが、同じ大きさのうろこが規則正しく壁に貼り付けられている。
しかし魚であれ爬虫類であれこの建物のように同じ形のうろこが規則正しく並んでいることはまず無い。大きなうろこ、小さいうろこ、細長いうろこ、丸いうろこ、いろんな形のうろこが適材適所に並んでいるのが普通だ。それはこの建物のような規則性はないがもっと綿密な・・・たとえば「体のこのやわらかい部分にはこの形のうろこが・・・」というような自然が生み出した奥深い法則により並べられている。
鳥の羽根だってそうだ。風を受ける羽根、体温を保つ羽根、いろんな羽根がその役目を果たすための部分に並べられている。
なにが言いたいのかお解かりの方もいらっしゃると思うが、彫刻刀の彫ったあとの形も魚のうろこのようにいろんな大きさや長さ、削る方向がある。むやみやたらに削ってはアートとはいえない。「ブリッジのこの部分にはこの方向にコレぐらいの彫りの長さと深さで」という自然の法則みたいなものがあるのだ。


ただ川浪氏には細かな指示をする必要はない。なぜなら彼もアーティストなのだ。魚のうろこや鳥の羽根の話をしただけで私の考えは簡単に伝わる。とはいえ2人の考えが一箇所の彫りまで全く一致しているとはいえない。最終段階において「この部分にこの方向で、この長さでこの深さで1筋削ってくれ」というような細かい指示をした。たった一彫りが作品の良し悪しに関わってくるからだ。
解り辛いたとえ話かもしれないが「高倉健」の顔の皺がありえない方向に入っていたら高倉健じゃなくなってしまうって事だ。
前にもお話したがこの作品のブランド名は「ラビリンス バイ 影郎デザインワークス」ではない。「影郎×彫刻家川浪作品」というブランド名で、作品名は「NUDE 彫刻刀モデル」となる。IOFTで発表するのは写真の1色のみ。銀座の取引店「メガネのタナカ」の森ちゃんからもさっそく問い合わせがあったがフレームの価格は税前価格¥43,000を予定している。店頭に並ぶのは11〜12月だと思うがそれは定かではない。

次回のこのコーナーはマコト眼鏡製セルロイド作品「DEJAVU XL」と「NUDE3」の画像を掲載する。
(つづく)
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